きっかけは空気の入れ替え
古くて空き家だった我が家。立派な作りで大切にされてたんだけど、それでもやっぱりシロアリーズは居た。
この記事は、シロアリーズと私たちの2023年ゴールデンウィークの出来事。
シロアリーズの写真が出てきます!!虫がイヤな方はご注意ください。
2023年5月1日
太陽温水器を取外した後、階段を降りようとしたら…
階段付近に、さっきまで居なかったのに大量の羽アリが群がっている! 1列に行進を初めている子たちもいる!
初めて見たし驚いたけれど、白アリだと確信はあったので、とっさに手で補殺し始めた。
でもらちがあかない。窓は閉めたけど、このままでは部屋中に飛びそうな勢いだ!
旦那さんと考えて、湧いているところだけは表面に薄く殺虫剤をかけた。残りは掃除機でひたすら吸い続けた。
(→殺虫剤はダメだった気がして薄く吹いておいた。)
サイトを見ると、殺虫剤をかけたらおしまいだと書いてある…
ものすごく怖くなった。
5月2日
今日は仕事。 ぱっと見は羽アリが見当たらず、やはり殺虫剤が良くなかったか?と不安でいっぱいになった。
5月3日
5/1の羽アリへのショックと、また羽アリが溢れてくる不安と躊躇で行動できず…普通のGW休息日になった。
ハルカは中学生の時に、学校に撒かれた白アリ駆除剤でアレルギーを起こした。そのことを知っていたタクヤは、今後の防蟻の方法が気がかりだったらしい。
夜中まで調べ物をして、とうとう『ホウ酸塩処置』というものにたどり着いていた。
当のハルカは、「古い家と付き合うには、5年に一度の防蟻が必要なんだな」と、覚悟を決めようとしていた。
心のどこかで、自分にアレルギーが起きない防蟻薬に進化していたらいいな…と思いながら。
ホウ酸塩なら、効き目は緩やかだけれど、5年ごとにアレルギーに怯え図に済みそう!
ぜひ使ってみたいと思った。
5月4日
意を決して!
どこからシロアリーズが発生したのかが分からないと、根本的な解決にならないので、まずは床を剥がすしかない。どのみちリノベーションするんだ。もう一気にやってしまおう!!
【11時〜12時】 約50分間で、まずは母屋にまとめてあった畳を25枚ほど納屋へ移動した。
大量の畳をひとまとめにしておくだけでもヘトヘトで、2023年2月ごろからそのまま放置してあったのだ。
【12時〜13時】 お昼休憩と作戦会議
まずは羽アリーズが湧いた箇所の壁を壊そう。その後は彼らを追いかけながら壊していこうということになった。
【13時〜19時】 6時間で
- 2階の雨漏り疑惑の壁
- 2階の押入れの中
- 階段の内側の壁
- 階段の外側の壁
- 1階の押入れの壁
を抜く。
初めてにしては早い!*
とても立派な梁が出てきて、ものすごく嬉しかった。
そうそう、これを期待してたんだ*
2階の柱には白アリ被害の箇所は見当たらなかった。
羽アリが湧いていたところも被害は無かった。
よかった。2階はまだ、ギリギリ大丈夫だったんだ。
羽アリが沸いていた場所の対角線に被害箇所が1つあった。どちらも1階の押入れの柱という感じ。
柱よりも、1階の床付近の石膏ボードに大きな蟻道が数カ所あった。
っと、この辺りで掃除機が壊れた…
そんな…
5年間使い続けた掃除機がここて壊れるなんて…
しかも頼んであるモーターはあと数日来ない。
ってゆーか、この掃除機、仕事道具なのに、どーすんだっ!
どうか羽アリ達が出ませんように…
それにしても職蟻が見当たらない…
気付いてないだけなのか?
いや、きっと殺虫剤が良く無かったんだ…
みんな殺虫剤に怯えて、場所を変えちゃったんだ…
後悔の念が残るが、進むしかないので気持ちを入れ替える。
彼らの動きの流れを知れるものはないか?探してみる。
どうやら、柱というより、石膏ボードの蟻道の大きさが凄まじい…
これはもはや家だ。
破壊した方が良い気がしたのと、中に居たら困るので、手のひらですり潰すように、見つけた蟻道は全部壊した。
たぶん空き家だった。
柱や土台の木材は硬くて、石膏ボードの方が蟻道を作りやすかったっぽい。石膏ボードを選んでくれて良かった。柱は表面に蟻道をくっ付けた跡はあるけれど、食害は無いみたい。コンコンと良い音がするから、多分大丈夫。
しかし、柱の間の石膏ボードを貼るための木はやられている。この材は柔らかいのだろう。すべて処分した。
ひとまず、5/1に羽アリが発生した部分の真下の床を少しだけ抜いて蟻道の確認をしてみることにした。
床板の一部を剥がす。(白アリ用の殺虫剤やホウ酸塩が手元にないので、用意できるまで部屋中に羽アリが舞わないように、小さめに15×50ほど床板を切った)
中を覗き込むと、蟻道を確認!!
もしかするとコロニーの一部かもしれない盛り上がりも確認!
暗くて定かではないけれど、あれは蟻道と同じ材質な気がする。
蟻道は… 本当に土から伸びていた(笑) 確認できた蟻道は2本。1本は途中でやめたのか、今まさに作成中なのか、コンクリート基礎の途中まで。もう一本は床板の近くまで伸びていたので潰しちゃった…(後で聞いたら潰さないほうが良いらしい)
床に開けた穴にはビニール袋を被せて、本日は退散。
んー、殺虫剤を買おうか… ダメと聞くけれど…白アリ用なら良いのか?
夜な夜な調べ物は続く…
5月5日
【11時】 解体の手順だと床板は最後に壊さないと、ゴミの手間が増えたり、蟻道を見失いそう。
本日は壁を抜くしかないだろうと計画してから、家の中に入った。
部屋に入ると4日ぶりに羽アリを見た!
ガッカリな気持ちと、ダメかもしれないけどホッとした気持ちがあった。 まだ、彼らをたどる余地はある!
10匹くらいか? 1階の窓に羽アリが止まっている。
さらに、縁側の床板の上に10匹くらい転々と… 数匹は空中を飛んでいたり… それらを見える限り補殺して、一旦見える羽アリはいなくなる。 羽アリって、コロニー全体の何%くらいなんだろう?
2階には羽アリも職蟻も居ないようだ。新しい落ちた羽も無さそう。
1階の昨日被せたビニール袋のくぼみに、大量の職蟻が溜まっていた! 大量の職蟻を初めて生で見た!本当に白い!笑
白アリって、光がダメと聞いていたけれど、蟻道の中じゃなくてもある程度は活動できるんだ…
ビニール袋はツルツルして滑るようで、くぼみに溜まった子たちは登れないようだ。
殺虫剤は使ってはいけない気がして、手で潰すなどでくぼみの子たちを処理。ごめんね。でも、この家にはまだ人が住むよ。分かってもらいたい。何とかしなきゃ。
職蟻たちは、ビニール袋の下なのかどこなのか、次から次へと出てくる。
困ったけれど、殺虫剤は使ってはダメだと聞く…
もどかしい…
それに、昨日掃除機が壊れてしまったので、羽アリが大量に飛んでしまったら対処しきれなくて困るだろう…
このビニール袋は剥がせない…
どこだ、どこで活動してるんだい??
たどれ、辿るんだ!
ビニール袋の近くで活動しているのは間違いない。
この場所の真上は、5/1に羽アリが大量発生した場所。
と、床のビニール袋から少し上を見上げてみると…
ん? 柱を登っていく職蟻の列があるぞ?…
昨日壊した蟻道の跡を登って行く子や降りる子や…
そのまま列をたどってみると…?
梁と1階柱の接続部に、現在も侵食活動中で、白アリが出たり入ったりしている。タクヤが発見した!
ここでバトンタッチ。タクヤは壁抜きにとりかかった。
接続部の穴を観察し続けると、なんだか木を食べているような気もする… 光を当てて驚いたのか、穴から出ようとして引っ込む。また別の子が顔を出しては引っ込む。次の子は下へ降りて行く。
下から違う子が入っていった!
そんな繰り返し。
「ここは建物さんにとって、結構大事な接続部なんじゃないか?」
思い返すと、その接続部のすぐ上が5/1に羽アリが湧いていた箇所だった。
さらに、羽アリが湧いた箇所の内壁を抜いてみると…
抜いた途端に雨樋のようなものが見えます…
内側から外が見えるほどの隙間があったのだ!!。
ガーーーン!!超スキマ開いとるやないか〜〜〜い!!!
おそらく湿気が溜まりやすくて、彼等には快適な場所だったのではないかと思う。
それにしても良かった。
殺虫剤は使ったけれど、その場所でまだ食蟻が活動中だったんだから!表面にうっすら湧いた羽アリには、殺虫剤の使用も大丈夫な場合があるのかも?
話は活動中の接続部に戻して…
チャンスなのでどこへ繋がっているのか確認したい!
よ〜く食蟻たちを観察してみると、接続部の穴から1階へ、さらに床下の方へ、昨日壊した蟻道の跡を進んだり戻ったりの1列がある。
食蟻って、蟻道の外の空間を進めるんだな。
蟻道を潰せばその上には行けないという訳ではないんだ。
(調べると、匂いなどで蟻道をたどれるらしい)
殺虫剤が使いたかった。でも手元に無い。
木でできたベイトはあったので、接続部を塞ぐように貼り付けてみた。多分蓋ができたはずと言い聞かせて。
あわよくばベイトを食べてくれればラッキーだと言い聞かせて…(後で調べるとそんなの全く意味ない)
ビニール袋はくぼみに落ちたら滑るようなので、ビニール袋に溜まってくれることを祈りつつ、今日は壁を抜く作業に集中しようと、殺虫剤はグッと我慢した。
っと、ここまでの確認で30分くらいだろうか?
【13時半〜18時半】 殺虫剤やホウ酸塩が手元にないため、抜いて確認したかった壁を全部抜いた。
&ガレキをまとめて一旦キッチン部分へ移動。
この作業を5時間やって、今日は終わりにした。
手は薄皮が剥がれて皮膚が薄くなっている。バールの使い方がなっていないみたい。 でも、お湯や水に当たっても全く染みない。
夜は調べ物をした。
食蟻は一体1日でどのくらいの木を食べるんだろう?
どうやら3mm?くらい食べるようだ。
3mmって、深さは? 体積はどのくらいなんだ?
3mm進むといっても、1mm×深さ3mmと、3mm×深さ3mmじゃ、体積が3倍も違う。
良く分からなかったけれど、大きくもなく小さくも無い印象を持った。
ホウ酸塩で処理する予定だけれど、ホウ酸塩はあくまでも予防で、今活動している子に即効性は無いみたいだ。
そこでやっぱり、活動中の子たちは止めなきゃいけない…
経路は大体分かった。
殺虫剤、明日買おう。
この夜、旦那さんは疲れ果てて泥のように寝たそうだ。
私も多分そんな感じ。
5月6日
朝、ホームセンターに白アリ殺虫剤を買いに行った。他のお客さんが大慌てで白アリ殺虫剤を買って行った。
白アリは大体毎年、GWの雨上がり後に出るそうだ。一斉に。
旦那さんは昨日壁抜きをがんばったのが効いているようで、かなり疲労困憊している。
何だか引き続き今日もコン詰めるのは違う気がした。
気持ちと身体の元気が必要だ!
昼は、お気に入りのカレーを食べに行った。
今日は旦那さんは絶対に気が乗らないだろうと思ったので、帰宅後は私が殺虫剤だけかけてくることにした。
ちょっと覚悟が必要だった。1人で挑むには相手のことを知らなさすぎて不安だった。
家に入り、まずは窓辺を確認。羽アリはいない。
次に全体の床を確認。いない。羽アリが5/1に少し溜まって倒れていた洗面所のところを確認。
10匹くらい倒れていた。
この洗面部分には、いつも数匹倒れている。なぜだろう?
洗面台も外したいなぁ…
そして、1番活動中のビニール袋を確認。 昨日よりは少ないけれど、やっぱりくぼみに職蟻が溜まっている。 昨日の20%くらい。
柱の行進は…?
あるっ!
あるっ?!
ベイトでは塞げてなかった 笑
ベイトを外して、殺虫剤を接続部に吹き込んでみた…
おー、ポロポロと職蟻さんが落ちてきた!
私が壊した蟻道ルートに少しもかけておこう。
もう一つ、気配はないけれど心配なところにもかけておいた。
さて、接続部は様子見で、次はビニール袋の下だ!
ビニール袋を取った。
羽アリは出てこない。
頭を床につけて、ライトで床下を照らしてみる。
いろいろ探してみる。
よーく目を凝らして。
進行ルートのその先を念入りに…
これは?!
床下も、柱と土台の接続部に出入りしている!
また接続部!
入り組んだ部分だと、どう進んでるのかわかりにくい!
ひとまず仕方ないので、土台の接続部に殺虫剤をかけてみる…
あっ!ポロっと落ちてきた!
あれ?でも床下の土近くの木に動く子がくっ付いてる…
もう仕方ない。その辺りにもシュッ…
っていうか…
この木、地面に直接刺さっている…
これってダメじゃ無い? シロアリーズにとって環境良すぎない?
そういえば、この押入れの床板だけ少し新しくて、リフォーム感があった。
去年、木の粉を見つけて、「これはシロアリリフォームだったのか?」と勘ぐってはいた。
おそらく押入れの床だから、重い荷物にも耐えるように、支柱を立て、枠を作って床板を貼り直したのだ。
その床下支柱が、石の上ではなく、無垢の木そのものが土に刺さった状態なのだ。
しかもコンクリート基礎にピタッと沿わせて。
これはヤバすぎる。
と考えていると、
なんとさっき殺虫剤をかけた床支柱の土の上に、大量の職蟻が倒れている!
蟻道はないけれど、倒れている。
床支柱とコンクリート基礎のわずかな隙間に蟻道があるのか?それとも、木の中が蟻道なのか?
もう少し殺虫剤をかけてみた。
おー、ポロポロとすごい…
1階の柱と梁の接続部ももう一度確認してみよう。
ポロポロと落ちてきている!
落ちてきた子は少し動くけれど、10cmも歩けないみたい。
遠くへは行かないだろう。
さて、もう一度床下へ。
床支柱付近でウロウロする子はいなくなった。
この床支柱、押し入れ下に6〜8本は刺さってる…
暗くて良く見えないが、どの床支柱からも増設した枠の木に蟻道が伸びているように見える。
土台は、コンコンと良い音はするけれど、しっかりと表面に蟻道もある。
もう白アリ用成分だし、駆除剤をそこら辺にかけておいた。
また白アリがポロポロっと落ちた!
ここは、今できる限り集中的にやっておいた方が良い気がした。
と思ったら、そこで駆除剤が切れた!!
ヌオ〜〜〜〜〜〜〜!!!
シロアリ駆除剤って結構中身が少ないんだな。
もう少しやる切るべきな気がして、急いで買い足しにいった。
2本目も使い切った。
床板を少し剥がしてみたかったけれど、クギが深い…
今日はここまで。
さて、明日は床を剥がそう。
あのコロニーっぽいのはせめても対処しておかないと、ダメな気がする。
押入れの下をやり終えたら、全体の床板を剥がして確認しよう。
対処した後に、ホウ酸塩処理をする予定にした。
ハルカは白アリ駆除剤でアレルギーを起こしたことがあるので、床下や木部の全てに強烈な駆除剤を撒くことはできない。 だからそれが精一杯。
あとは、今後定期的に確認ができるように、床板の貼り方を工夫しよう。
5月7日
今日も旦那さんは本調子じゃなさそうだ。
今日でGWも終わり。明日から数日間は仕事があるからリノベ作業はできない。
私は押し入れの下が気になって仕方がなかった。
このタイミングで、できれば白アリさんたちが木から撤退して土の中だけになって、「後は防蟻をするだけ」の状態までにしたい。
羽アリは巣全体の2〜3%だそうだ。
うーん、数百匹見たかなぁ?
100匹は見たはず。
羽が薄いグレーで、職蟻の形や、出没がGWなことから、ヤマトシロアリでほぼ確定だと思う。
ヤマトシロアリは、巣があるわけではなくて、今食べている活動中の場所が巣のようだ。
ということは、我が家はあの柱と接続部と、その周辺が巣で大体は間違いないだろう。
しかし、どこからどこまでが本拠地かは分からない。
床は確実に剥がしたい!
今日は旦那さんに手伝ってもらって、昨日より多く床板を剥がした。
すごい…すごいところがあった。
ものすごいスカスカ!
押入れの床板を支えていたであろう2×4材が、ワンバイフォー材くらいの薄さになっていた。
さらに奥の方に進むと…
……
一本、土台の木が壊滅的だった。
ちょうど階段の1段目の下くらい。
ものすごく壊滅的だった。
さらに防毒マスク越しに、カビの匂いを感じてしまった…
この場所に来て初めて「カビの匂い」を感じた。
母屋に入る度に時たま香るカビ臭さは、この辺りが原因だったのかな?
↑濃い色の濡れは殺虫剤の色。だけど、ここにはもう食蟻はいなかった。
手で掴むとボロボロと土台が崩れる。
フレークな感じ。
不思議なことに、この土台部分以外は土台に手は出していなくて、2×4材だけを攻めたようで、他の土台の木は無傷だった。奇跡だ。
2×4材は、手ですぐにボロボロになった。
暗いけど、写真の土から直接伸びているのが、直刺しの支柱だ。2×4材でできた枠を支え、シロアリーズの蟻道作りを援護した床支柱だ…
これは絶対にダメな工事だ…
この2×4材は、やがて現在進行中の大切な柱の方へと続く…
NO~~~~~~!!!
んがしかし、柱はコンコンと良い音がする。
多分ほとんど全部の柱と土台はぎりぎりセーフで温存できてる。
でもギリギリだ。危なかった。
ここまで被害が広がるには、何年もかかるらしい。
そして、実際に木の中にいる子たちは、やはり駆除する他ない。だから、これだけ全面を剥がしてリフォームできるなら、殺虫剤も手段の一つなんだそうだ。
まとめ
羽アリさんと出会わなかったら、こんなにお尻を叩かれることもなかった。
もし羽アリーズと出会わなければ、壁を抜いたり床に取り掛かるのは何ヶ月も先で、今頃せっせと春の雑草抜きに勤しんでいたことだろう。
私たちがそんなことをしている間に、シロアリーズの活発な季節は通り過ぎ、冬になっても私たちは彼らの存在に気がつくことはなく、古いお家だからと、ボロボロの木を見つけても「昔の白アリ被害の残りだろう」くらいにしか思わなかったはず。
だから、羽アリーズに遭遇できたのは神様からの合図だったんだと思う。
「早く家の中のことを始めなさい」って。
シロアリーズが悪いわけじゃない。
湿気が悪いわけじゃない。
技術も全てが悪いわけじゃない。
白アリはこれだけ木をホロホロにしてくれる数少ない生き物。他の生き物の食料にもなってる。自然界には確実に必要な存在だと思う。
湿度も必要なもの。湿度がなければキノコは食べられない。
技術はいつだって、その時代の最前線を目指している。
ただ、マッチングが成立していないだけ。
人の家と、シロアリーズはマッチングが成立しない。
人の家と、湿気もマッチングが成立しない。
未来にピッタリと信じて作った新築も、いつかはこの家と同じように時代の変化を感じる時を迎える。
そうしたら人はまた、思いを込めて作った家を手放すのかな?
自然界にも許されるように技術を使えば、日本の家は100年くらい人を住まわせてくれる気がする。
でも人間勝手な技術を使ったら…
きっと自然界は許してくれないと思う。
GWは終わるけれど、1階の壁と床は5月中に抜ききって、木材の防蟻処理までできればいいな。
まだこの家は、人が住むよって、伝えなくっちゃ。